今週末のミッション

私の部屋のテレビがおかしなことになっている。

音声は聞こえるが画像がまったくもって真っ暗闇だ。

去年の今頃の私なら、この状態でちょうどイイわとなっていただろうが、

今の私にとってはなんともトホホな事態だ。

ときどき気まぐれに映ることもあるので、見たい番組がある時はその真っ暗な画面に向かってひたすらに願うのだ。映ってくれと。

けっこう必死に手を合わせている自分に、何をやっているんだろう?と冷静に戻ると、本当はどうすればいいのかはわかっている。

今すぐ家電量販店に行き、すばらしい画像を映してくれる新しいテレビを購入すればいいだけの話だ。

しかし苦手なのだ。

テレビに限らず、家電を選ぶということが。

便利な機能を持ったスタイリッシュなデザインのテレビがたくさん並んでいる中で、どれをチョイスすればいいのかまったくわからなくなってしまうのだ。

家電量販店に行くといつも混乱状態となる。

しかし、そんなことは言っていられない。

見たいのだ。あのキラキラしたアイドルたちを。

このままでは確実にあのきれいな顔はこのテレビでは拝めないだろう。

腹をくくって今週末、家電量販店に行ってみよう。

日曜日には新しいテレビがこの部屋にやってきて、月曜日の夜は見たいドラマを観てニッコリしている自分の姿があるはずだ。

あぁしかし、本当に気が重い。

今でも奇蹟的に蘇生してくれやしないかと、真っ暗画面にがんばれと念を送り続けている自分がいる。