扉をひらく準備はできていた

怒涛の3月が終わった。恐るべし年度末。

とにかくPCとにらめっこの日々が続いた。

もともと視力のすこぶるいい私でも、ここ最近は夕方になると頭痛を通り越して吐き気を催すようになっていた。

そして辿り着いたのはメガネ屋だ。ブルーライトをカットしてくれるすばらしいアイテムを手に入れたのだ。

こいつを装着して仕事に臨むとこれがまたイイ仕事をしてくれるのだ。

こんなことならもっと早くメガネ屋に行くべきだった。

 

3月はステキなテレビと有能なメガネを手に入れた。

そして3月は、かわいいアイドルをいつもより頻繁にテレビで見つけることができたように思う。

 

そういえば最近、すっかりしまい込んでいたのであろうある記憶が蘇ってきた。

何年前かは忘れてしまったが、音楽番組を見ていた。

そこにこの子たちが出ていたのだ。

もちろんその頃の私はまだアイドルに興味もなかったのだが、なんとなく流れでそのままそれを見続けていた。

やがて出番がやってきて、彼らはそこでカレーのCMの歌を唄っていた。

楽しそうに仲良さそうに。そうだ、ほんとうに楽しそうに唄っていたのだ。

『仕事だから』という唄わされている感じは全くなかった。

見ているこちらまでほっこりするような気持ちになってしまったのだ。

このアイドルは自分たちの歌を心から楽しんで唄える子たちなんだなぁと思いながら見ていたことが記憶のどこかに残っていたようだ。

これがいつだったのかは全く思い出せないが、もしかしたら本当はこの時すでにこの子たちの魅力にやられてしまっていたのかもしれない。

なんとなく見ていたテレビ番組の点と点をつなぎ合わせると、このアイドルにつながる1本の線ができあがってしまった。

もしかしたら私は、いずれこの子たちがドアをノックしてくれるだろうことを知っていて、玄関先で待機していたのかもしれない。

そうしてついに扉をあけてみると、思っていた以上にキラキラと強い光が射し込んで、今ではこの子たちを見ると顔がほころびっぱなしだ。

きっとこの子たちはこれからもっともっと強い光を放っていくのだろうと勝手にワクワクしてしまうのだ。そして勝手に期待している。この子たちのこの先に。

とにもかくにも、新たに手に入れたテレビと有能メガネとかわいいアイドルのおかげで無事に年度末を乗り越えることができたことに感謝だ。