空を見上げてみる
忘れていた。
私は空が好きだということを。
もういつ忘れてしまったのか、いつから空を見上げなくなってしまったのかも思いだせない。
なぜ思いだしたのか。
ある人が、空が好きだと言っていたからだ。
あ、そうだった。
私も空が好きだったっけ。
そのある人のことを、私はよくは知らない。
しかし私の知る限り、その人はとてもがんばり屋でストイック。
そして、とてもデリケートな人のように見えた。
ここ数年の私は空を見上げることもなく、ただ前だけを見て生きてきた。
そうするしかなかったから。
空を眺める心の余裕もなく、ましてや後ろを振り返るなんて時間のムダだと思っていた。
空が好きだと言ったその〝ある人″
のことはいつか書こうと思う。
ただその人のおかげで、私はまた空を見上げるという動作を思いだしたのだ。
初めてのブログ。
これを書いている今日がこんなにも澄んだ青空であることに
ありがとう。